口腔育成
嚙み合わせが悪くなることで呼吸や嚥下といった口腔機能の低下につながります。特に急速に成長する幼児期のお子様にとって、理想的な噛み合わせを維持することは大切です。
姿勢の重要性
姿勢が崩れる原因はさまざまなことが考えられます。お子様を取り巻く環境に原因が潜んでいることが多く、具体的には睡眠時の姿勢、離乳食の摂取方法、イスの高さや形、歩き方、靴の履き方、靴下の種類などです。お子様が生活している環境を見直しご両親が工夫してあげることにより、本来の姿勢を取り戻すことができます。理想的な姿勢に戻ることで口腔機能が向上し、口内の健康維持につながります。
乳児期の姿勢の大切さ
特に乳幼児期のお子様はご両親の抱き方、授乳姿勢などが大きく影響を及ぼす場合があります。乳幼児期に姿勢が悪くなってしまうと正常に鼻呼吸できなくなってしまいます。その結果、顔の発達が未熟な状態のまま育ってしまい、顎の発育不全にもつながります。顎の発達が不十分ですと歯と歯の隙間が狭くなり、永久歯に生え変わる時に十分なスペースがなく歯並びが悪くなってしまいます。乳児期の姿勢が崩れることで長期的に影響を及ぼすことになります。
子どもの健全な発達のために
お子様だけでなく成人でも咬合や歯列の矯正を促すことがありますができる限り歯を抜かない方法で咬合、歯列矯正を行うのが理想です。特に赤ちゃんは自分の意思で姿勢を正すことができません。ご両親が行うことができる抱っこ授乳の正しい方法をトレーニングし身につけていただくことで赤ちゃんの姿勢を改善し、鼻呼吸になり姿勢がよくなりきれいな歯並びになることが期待できます。赤ちゃんを抱っこするときは、重力に慣れていないので、お尻をおおい足に手をあてると安心します。前での抱っこは、赤ちゃんがいつも後ろ向きで前を見ようと首をねじり、椎骨動脈や三半規管にも影響が出ると言われています。体は緊張状態にあるといえますので、肩から赤ちゃんの頭がみえるようにおんぶするが望ましいといえます。
安部歯科医院での流れ
患者さま、ご家族のご要望、状態に合わせたトレーニングメニューをご提案いたします。一例をご紹介します。
1.問診
クリニカルコーディネーターが患者様の気になることや、お悩みなどをお聞きします。
2.診断
お口の今の状態を歯科医師が診断します。
3.資料取り
今のお口の状態の資料取りを行います。
4.カウンセリング
歯科医師による診断と歯型の模型などの資料をもとに歯並びコーディネーターがカウンセリングを行い、ご相談におのりします。
5.日常生活指導
これまでの日常生活の習慣によって赤ちゃんの今の状態があります。お母さん、お父さんへ生活習慣の指導をさせていただくことが原因に対してのアプローチになりますので改善が期待できます。
6.トレーニングと指導
抱き方
赤ちゃんの成長に合わせて抱き方を変えていく必要があります。その時期に合った抱き方を行うことが正しい姿勢を維持し口呼吸や歯列不正を予防します。
授乳指導
赤ちゃんの授乳がうまくできないことで悩んでいるお母さんも少なくはないようですが、赤ちゃんにとって母乳の吸いやすさや飲みやすさには授乳する時のお母さんの姿勢も大きく関係しています。
寝方
赤ちゃんの頭の形を良くするためには枕を使う時期や適した高さの枕を選ぶことが大切です。頭の形が綺麗ですと顎のラインも整い理想的な歯並びに近づきます。赤ちゃんは1日の大半の時間寝ていますので、睡眠時の姿勢はとても大切です。寝る姿勢で歯並びも変わってきます。
食育
「手づかみ食べ」は子どもの成長です。目で食べ物の色やカタチを認識し、さわることで温度を感じ、口に入れて硬さを確認します。このような一連の動作で脳を刺激して成長していきます。
おうちでのトレーニング
お子様は口を使った遊 びがとても好きですが、この遊びが歯並びを良くするためのトレーニングの一つになります。
安部歯科医院でのトレーニング
唇の機能が向上すると良い咬み合わせ・良い姿勢へとつながります。良い姿勢は鼻の呼吸へとつながります。鼻での呼吸は正しい姿勢へとつながります。まずは足元(土台)づくりが大切です。様々なトレーニングで楽しみながら良い姿勢と整った歯並びへと導きます。
靴の選び方と足のケアの方法
足の指が曲がらないようにピッタリ合ったサイズの靴を選ぶことが赤ちゃんの姿勢と歯並びを良くするためには必要です。靴を履く以上、足の指の変形は避けられませんが、毎日のちょっとしたケアで赤ちゃんの足を守ります。
食事の時の座り方
食事中に足が床についていないと、モノを噛む「咬合力(こうごうりょく)」が弱くなってしまいます。スポーツや力仕事でも、足元がしかっりしていないと思うように力が入りません。食事に足がついていないと、同じように咬合力が発揮できないことがあります。顎の筋肉が発達しきっていない幼児期に足が着かないと、硬いものを噛んだり、繊維質なものを噛みちぎる咬合力がうまく鍛えられないのです。
くせ
指しゃぶりや頬杖などのクセや姿勢が歯並びや体力、学力にも大きく関係してきます。
口育
赤ちゃんは生後5ヶ月頃まで物体が立体的に見えません。そこで目ではなくお口で認識します。お口にモノを入れることで大きさやカタチを脳に伝えてお勉強をしています。